AIやIoTなどの技術の進展にともない企業・法人が保有するデータ量が増大し、データセンターへのニーズが高まっています。特に、運用担当者がすぐに駆けつけることができる都市型のデータセンターに注目が集まっております。
2020年6月に増床した「仙台中央データセンター」は、利便性に優れた仙台市中心部に位置しており、快適なロケーション、建物の堅牢性、最新の設備、強固なセキュリティを備えたデータセンターです。
LGWAN-ASPファシリティサービス提供事業者として登録されています。
LGWAN-ASPファシリティサービス提供事業者
地方公共団体間の行政専用ネットワークである総合行政ネットワーク(LGWAN:Local Government Wide Area Network)において、ホスティングするサーバー等のASP関連機器の設置スペース、電源、空調等のファシリティサービスの提供者としての登録資格審査を受け、LGWAN-ASPに登録されている事業者です。登録資格審査は、LGWAN運営主体である地方公共団体情報システム機構が行っています。
仙台中央データセンターは仙台駅から徒歩圏内、最寄りのインターチェンジからも近く、仙台市中心部の利便性に優れたエリアに位置するテナントビルにあります。
建物は100万年以上前に形成された極めて堅固な基盤岩に直接支持されており、地震時でも支持力・耐力の低下がありません。建物は堅固な基盤岩上に、厚さ約3mの鉄筋コンクリート基礎を支持する直接基礎構造で耐震性の安全性を高めています。建物は制震装置と3種類の制震システムを採用したハイブリッド制震構造をとっており、極めてハイレベルな制震性能を確保しています。
地層イメージ図
制震装置(ATMD)
Active Tuned mass damper
制震装置は揺れとは逆方向に重りが動くことで、揺れを抑えます。
制震壁(粘性系制震部材)
Viscous wall dampers
制震壁は梁に固定された壁部材と床に固定された壁部材の隙間に高粘性の流体を満たし粘性せん断抵抗で、揺れを抑えます。
制震ブレース(履歴系制震部材)
Unbond brace
制震ブレース(筋交い)は建物の変形を防ぐ補強材です。一般のブレースが引張力による変形を防ぐのに対して、制震ブレースは引張力・圧縮力両方による変形を防ぎますので、地震など繰り返し加重が作用する場合に、より安定した制震性能を発揮します。
制震間柱(履歴系制震部材)
Hysteretic dampers
制震間柱は地震のエネルギーを中間部の極軟鋼(画像の格子状の部分)で吸収することで、 揺れを抑えます。
内陸に位置し、津波、高潮、浸水及び塩害の心配がありません。
万が一の火災発生時にはデータセンター専用に設置された消火設備によりガス消火を行いますので、お客さま機器等への影響を最小限に抑えます。
光ファイバーケーブルは異系3ルートの引込を実現しています。またキャリアダイバーシティ(※1)にも対応していますので、信頼性が高いネットワーク構築が可能です。
同一ビル内に保守対応要員が24時間365日で常駐していますので、休日・夜間の対応も可能です。
仙台中央データセンターは安心の電源供給システム、効率的な空調システム、堅牢なセキュリティシステム、環境配慮型設計のデータセンターフロアで、お客さま機器をお預かりします。
データセンターフロアが所在するテナントビルは3回線スポットネットワーク受電方式を採用しており、高い信頼性を有しています。また、データセンターフロアはテナントビルからの2系統受電に加え、データセンター専用のCVCF/UPSや非常用設備により、停電した場合もお客さま機器に対して安定した電源供給を実現します。
CVCF(Constant Voltage Constant Frequency)
CVCFは負荷の変動に関わらず電圧・周波数を一定にするため、停電した場合や入力電圧が低下した場合でも、UPSと連動してお客さま機器に対して安定した電源供給を実現します。
UPS(Uninterruptible Power Supply)
UPSは停電した場合、非常用発電設備が稼動するまでの間、内蔵バッテリーでお客さま機器に対して安定した電源供給を実現します。
非常用発電設備
停電に備え、水害などの影響を受けないテナントビル内の途中階の屋上部分にデータセンターフロア専用の非常用発電設備を備えています。さらに、長時間の停電時に素早く燃料を供給できるよう道路に面した位置に専用のポンプ設備も備えています。
3回線スポットネットワーク受電方式
スポットネットワーク受電方式は特別高圧受電方式の一つです。この方式は、「復電操作が自動化されている」「1回線の配電線が故障した場合でも他の配電線でバックアップが可能」という、非常に信頼性の高い方式です。
増床フロアでは、フルラック(42U)、ハーフラック(20U)の他に、1/4(9U)、1/8(4U)のメニューを追加し、目的に合わせてより細かくニーズに応えることができるようになりました。1/4・1/8ラックの電源は標準定格1kVA提供、オプションで定格2kVAまでご利用いただけます。
ラックイメージ図
アイルキャッピング
ラック設備には冷暖気を分離させるアイルキャッピング(※1、2)を採用しています。データセンターフロア全体を冷やす必要がなくなるため、「冷却効率の向上」「熱だまりの抑制」を実現します。
データセンターフロア全体の気流設計の最適化
空調は、高効率パッケージ空調を使った「床下吹き上げ方式」です。ラックはアイルキャッピングし、床下から吹き上げた冷気を前面吸気、そして背面排気した暖気は天井から空調機へ戻します。これらを組み合わせることで、お客さま機器を効率的に冷却する気流設計を実現しています。
最新のセキュリティシステムと遠隔監視体制により高いセキュリティ管理を行っています。入館から契約ラックまで5段階のセキュリティ区画に分けて、それぞれに適切なセキュリティ対策を講じて入室者を厳重に管理しています。また、データセンター内には複数の監視カメラを死角がないように設置しており、撮影・録画しています。
電源設備の効率化
UPSを使用する場合、常時交流→直流→交流と変換して使用するため、変換ロスが発生します。仙台中央データセンターでは変換ロスを低減した高効率UPSを採用しています。
空調設備の効率化
高顕熱パッケージエアコン(※1)を採用しており、空調消費電力を低減します。(年間総合COP4.5程度(※2))
その他の省エネルギー対策
データセンター前室・通路等へのセンサーライト利用、区画の分離によるサーバールームへの冷却性能の集中化などにより、省エネルギー化を図っています。
試験用インターネット回線
試験用にインターネット回線を利用する場合は、無料でご利用いただけます(※1)。
他通信会社のインターネット回線のため、弊社インターネット回線サービスをご利用のお客さま機器に対して外部から試験を行うことが可能です。
ディスプレイ、キーボード等の貸し出し
貸出用ディスプレイやキーボード等の機器を無料でご利用いただけます。緊急時の駆付け等でお手元に機器が無い場合に便利です。
仙台中央データセンターでのご利用に最適な回線メニュー
仙台中央データセンターをご利用のお客さまに対して、帯域確保型の回線から、コストをおさえたベストエフォート型の回線まで、豊富なメニューをご用意しています。
TOCN(コンピュータ通信網サービス)は、TOHKnetがISP(インターネットサービスプロバイダー)部分とアクセス回線部分をワンストップで提供する法人向けインターネット接続サービスです。オプションメニューとして、上り帯域を通常の契約帯域の4倍(※1)に帯域拡張(※2)する「上流プラス」をご用意しています。「上流プラス」のご利用により、データセンターにトラフィックが集中するようなクラウド、SaaSの環境も安価に構築できます。
詳しくは、営業担当者にお問い合わせください。
「BBIX仙台センター」を開設
ソフトバンク株式会社の子会社でインターネットエクスチェンジ(IX)事業を行うBBIX株式会社は、当社の仙台中央データセンター内に「BBIX仙台センター」を開設し、10月から「IXコネクトサービスLite」を提供します。
インターネットトラフィックは、近年の継続した増加に加え、在宅勤務やオンライン授業など行動様式の変化により増大しています。特に、首都圏・関西圏に集積するコンテンツ事業者からの送出の増大が顕著で、これらの需要への対応は周辺地域のインターネット接続事業者の大きな課題となっています。
BBIX仙台センターを、最新の災害対策と信頼性の高い電源環境を有する当社の仙台中央データセンターに開設することで、東北エリアのコンテンツ事業者やインターネット接続事業者などが容易かつ安定してBBIXのサービスを利用でき、増大するトラフィック需要へ対応できることに加えて、低遅延で高品質なインターネット接続を実現できるようになります。
大手コンテンツ事業者やインターネット接続事業者、教育機関、企業などを対象に、サービスを利用するお客さま間のトラフィックを交換する相互接続ポイントを提供するサービス。BBIX仙台センターをはじめとする国内外の身近な場所に設置されたIXポイントへ接続することにより、遅延の少ない高品質な通信をご利用いただけます。
BCP強化を目的としたリスク分散のための データセンターを構築
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