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クオッカについてのQ&A

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取材日:2018年2月 
取材先:ロットネスト島自然保護官 [Conservation Officer] 詳細はこちら

Q1. クオッカの大きさは?

A1. 約40~50cmの大きさ。ネズミよりやや大きめで猫くらいの体長です。

Q2. クオッカは自分用の通路を作りますか?

A2. 縄張りがあるため習性として同じ道を通ることが多いので、通路状に踏み固まった道ができます。

Q3. 仲間を大切にしますか?

A3. 仲間を大切にする習性があります。また、島のクオッカは保護されており、食糧(葉っぱ)も豊富なのでケンカはほとんどしません。

Q4. 親子はずっと一緒に生活しますか?

A4. 子供は1歳くらいで大人になります。それまではお腹の袋に入れて育てます。哺乳類なので母乳で育てます。 1~5歳位まで出産が可能で、出産時期はオーストラリアの冬期が多いです。
また、一夫多妻制で、オスは子育てをしません。

Q5. 島には何匹のクオッカがいますか?

A5. 約10,000匹います。雄雌の割合はほぼ半々です。

Q6. 食べ物は?

A6. 草食動物で、島にある植物の葉っぱはほとんど食べます。ニアウリ(melaleuca trees)を好んでよく食べます。水たまりの水をたまに飲みますが、基本は葉っぱから水分を取ります。

Q7. 走る速度は?

A7. 急ぐときは跳びます。早い時で時速20キロぐらいですが、高速で跳ねるのは短距離のみです。カンガルーのように後ろ足でぴょんぴょん飛び跳ねるので、大きいネズミがカンガルーの真似をしているように見えます。

Q8. 寝るときは?

A8. 後ろ足の間にしっぽを入れて立ったまま、猫背になって寝ることが多いです。 これは他の動物や蛇、カラスなどにしっぽをつかまれたり踏まれたりするのを防ぐためです。 時々、無防備に横になって寝ているクオッカを見かけます。 夜行性のため、昼間よりも夜間に活発に行動します。 また、睡眠時間は1日15~20時間と言われています。

Q9. クオッカはどんな時に鳴きますか?

A9. 驚いた時や(罠などにひっかかって)逃げ場を失った時に「キャっ」と叫ぶことがあります。

Q10. 寿命は?

A10. 約10才位と言われています。

Q11. 行動の特徴と性格は?

A11. 基本は夜行性です。陽射しが強く、暑い時間(日中)は寝ているか、動きが鈍くなっています。 日中は木陰にいることが多いです。 ロットネスト島で保護されて暮らしており、天敵もほとんどいないため、性格は、のんびり穏やかで警戒心が薄いです。 個体差はありますが、好奇心が旺盛なので、自ら人間に近づいて来たり、バッグなどの持ち物に興味を示すこともあります。

Q12. 天敵は?

A12. ごくまれに毒蛇やカラスに襲われることがあります。

Q13. 「世界一幸せな動物」と言われている由来は?

A13. 誰が言ったのかは不明ですが、SNSでクオッカとの自撮り写真などが話題となり、少しずつ拡散していきました。クオッカ目当ての観光客が増えたのは、ここ5年くらいの話です。

Q14. 自撮りなどで人とのツーショットはOK?

A14. 宣伝になり、ロットネスト島の観光客も増加するので歓迎しています。

Q15. クオッカについて特に伝えたいことは?

A15. 野生なのにフレンドリーで人懐っこく、笑っているような表情のかわいい動物は世界的に見ても珍しいので、ぜひ、直接見に来て欲しいです。

Q16. クオッカに対する注意点は?

A16. 人の食糧を食べると毛が抜けたり、病気になる場合があるので注意が必要です。 万が一、人の食糧を与えた場合、高額な罰金を課せらせる場合があります。 クオッカは警戒心が弱く、道路に飛び出してくることがあるので、注意して走行やサイクリングをしてください。 また、視力が弱いため、あまり遠くのものは見えません。

Q17. ロットネスト島管理局が行っているクオッカの保護活動は?

A17. 食糧の葉っぱの苗を育てる、事故などでケガをしたクオッカを治療するなどの活動を行っています。

Q18. 保護活動の費用の出所は?

A18. 入島するのに20オーストラリアドル(日本円で約1,800円)かかります。
島の植樹や、ケガをしたクオッカの治療などの保護活動に充てられています。 また、ボランティアスタッフ制度として、島内の観光案内やクオッカの紹介などをする人たちが、比較的高額な寄付を行ない、保護活動のための費用に充てられています。

Q19. クオッカの生息地 ロットネスト島とは?

A19. オーストラリアの南西部にある島。
約300年前、この島を訪れたオランダの探検家が、クオッカを見て巨大なネズミだと思い、オランダ語で「ROTT(ネズミ)」と「NEST(巣)」を合わせて、ロットネスト島と呼ばれるようになりました。 ロットネスト島はインド洋に浮かぶA級自然保護指定の国立公園で、島の自然を守るため、一般車両の乗入れは禁止されています。電力の一部は風力発電を使用するなど、豊かな自然を守る努力がなされています。

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