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トークネットのコミュニケーションマガジン

田中屋本店(本社工場)

〒950-0101
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TEL.025-276-4062

みなと工房

〒951-8013
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TEL.025-225-8822
https://www.dangoya.com/

農家が作る郷土料理に由来する「笹だんご」

米どころ新潟を代表する土産物として知られる「笹だんご」。粒あんやこしあんの入ったヨモギ餅を笹の葉で包み、イグサでしばった伝統の和菓子です。上新粉ともち粉を混ぜ、ヨモギを入れて作ることから、モチモチとして歯切れの良い食感が特徴です。

もともとは、旧暦の端午の節句に田植えを終えた祝いを兼ねて、農家が自家用に作った郷土料理で、親戚や友人などにおすそ分けしていました。

「高度経済成長とともに農家が減少し、笹だんごが家庭で作られることも少なくなりました。その一方で、笹だんごが欲しいという声も多くなり、昭和30年代頃から、私たち和菓子屋が作って販売するようになったのです」と語るのは、新潟県内に11店舗を展開する田中屋本店の田中雅史社長。

その笹だんごが、新潟のお土産として注目され始めたのは、昭和39年に開催された新潟国体がきっかけでした。県外から訪れる人たちに誇れる新潟土産を作りたい、という機運が高まりました。

「それまで、笹だんごは新潟県の主力商品ではなかったのですが、新潟土産として喜んでもらえる商品として、パッケージから見直そうと、県から指導が入ったんです。当社も創業者の祖父が餅組合の組合長をしていたことから、先頭を切って取組みました」

田中屋本店はこれからも親しまれる味を追求します

さらに、昭和57年の上越新幹線開業を機に、笹だんごは新潟土産の定番として認知されていきます。

「新幹線が開業する駅ビルに当社が出店することになり、『新潟銘菓笹だんご』として商品化し、売り方も見直さなければと気合が入りました。その時に誕生したキャラクターが『あかねちゃん』です。パッケージはもちろん、配送車や伝票類まで一新し企業ブランドを統一させました」。

笹だんごは「あかねちゃん」との相乗効果で、さらに認知度が高まっていったのです。

田中屋本店は、体験を通して笹だんごの文化を広く知ってもらおうと、平成19年に「みなと工房」を開設しました。

「みなと工房の開設は、工場の老朽化がきっかけでした。一方、地域の学校から『笹だんごを作ってみたい、笹だんごの話を聞きたい』などのご要望も多く、そのような声に対応できる製造・販売の工場にしました。みなと工房は、笹だんごを買うことも、体験して知識を得ることもできる“笹だんごのテーマパーク”として親しまれています」と田中社長。

時代の流れの中で、変わらず親しまれてきた笹だんご。新潟県人のソウルフードとして、継承されてきた笹だんご文化を大事に守っていきたいと語ります。

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vol.40 2022
(PDF 4.6MB)

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