2024.09.02
この記事では、これからDXに取り組もうとされているもののどのようにDXを始めたらよいか悩んでいるという方に向けて、東北・新潟の企業を中心にICTソリューションを提供するトークネットが、DXの第一歩を踏み出す方法についてご紹介します。
企業でのDXの取り組みが進んでいます。総務省が年次で公開している「情報通信白書」の令和6年度版によれば、大企業の75.5%が、中小企業の30.1%が既にデジタル化に着手している状況です。自社の競争力確保・事業発展のためにも、多くの企業がDXに着手しています。
※引用:総務省「情報通信白書 令和6年度版 データ集」第Ⅱ部第1章第11節 37. デジタル化の取組状況(日本:企業規模別比較)より
一方で、これからDXを始めようとされている企業においては「何から始めたらよいか悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか。DXと聞くと難易度の高い取り組みに感じられるかもしれませんが、実はDXの第一歩は非常に踏み出しやすいものです。
DXの取り組みを難しいものだと考えていませんでしょうか?実は、DXの取り組みの第一歩は決して難しいものではありません。
DXを始めようとされている方からよくお聞きする悩みとして、以下のようなものが挙げられます。
<よくある悩みの例>
・「デジタルを活用して業務を変革する」と聞くと難しそうに感じる
・DXの推進役となったが、何から始めてよいのか分からない
・ITに詳しい人材がおらず、プロジェクトを立ち上げられない
確かに、DXという言葉は非常にイメージが湧きにくいものです。「デジタル技術で事業や業務を変革する」と言われても、ピンとこない方も多いと思います。
このような悩みを抱えている方におすすめしたいのが、まず「小さく始めて」「小さく成功する」という考え方です。DXというと大々的に取り組みを進めなければならないと感じる方も多いかもしれませんが、実はそんなことはありません。どんなに小さな取り組みでも、自社の業務やビジネスを変えることができれば、それはDXの第一歩となります。
自社の小さな課題や非効率な業務、変えたいと思っている作業の進め方などに注目し、小さく改善の取り組みをスタートします。小さな取り組みであれば、成功することは決して難しくありません。まず、小さく成功することがポイントです。社内で一つ成功体験を作ることができれば、社内でのDXの機運も高まります。次はもう少し大きな取り組みを進めようという空気も生まれてくるはずです。
DXの取り組みには、以下のようにステップが存在します。
※引用:経済産業省「DXレポート2 中間とりまとめ(本文)」P34より
DXの最終目標は、組織や事業のデジタル化を実現するデジタルトランスフォーメーションと位置づけられますが、その第一段階は「紙で処理している業務を電子化する」「ハンコによる承認プロセスをシステム化する」といった、アナログをデジタルに変えていくデジタイゼーションの取り組みです。
このようなデジタイゼーションの取り組みも、DXの第一歩として非常に重要です。DXを実現するためには、スキル・ノウハウを持った人材や社内の組織風土、デジタル化された業務から集められたデータなど、様々な要素が必要です。一足飛びに最終段階であるデジタルトランスフォーメーションを目指しても、多くの場合はうまくいきません。
これからDXを始められる企業においては、まずデジタイゼーションを目標に「日頃気になっているちょっとした不便さ」を解消することから始めてみてはどうでしょうか。
デジタイゼーションを目指し、小さく始めて小さく成功するために、具体的にどのような取り組みから始めればよいのでしょうか。
以下では、これからDXを始められる企業におすすめしたい取り組みをいくつかご紹介します。この中に自社に合いそうな取り組みがあれば、ぜひ検討してみて下さい。
多くの企業で、紙とハンコによる承認プロセスが残っています。このような紙とハンコでの承認プロセスを、PC・スマートフォン上で代替できる「ワークフローシステム」によりシステム化します。
スケジュールやタスクの管理、ドキュメント共有、チャットでのコミュニケーション機能などを備えたグループウェアを導入します。
タイムカードやExcelなどで勤怠管理を実施している場合、勤怠管理システムの導入により効率的な勤怠管理を実現できるようになります。
インターネット上で教育・研修を実施できるeラーニングを活用し、従業員・協力会社への研修を効率化します。
プログラミングを行わずともアプリを開発できるノーコードツールを導入し、従業員の方に自由に業務効率化のためのアプリを開発してもらいます。
インターネット経由で電話を利用できるクラウドPBXを導入し、自社の電話環境を改善します。
この記事のポイントは以下のとおりです。
DXに悩んでいる方は、まずは一歩目から始めてみてはいかがでしょうか。