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トークネットのコミュニケーションマガジン

株式会社諏訪田製作所

〒959-1114 新潟県三条市高安寺1332番地
TEL.0256-45-6111 FAX.0256-45-4528
https://www.suwada.co.jp/
■工場見学(OPEN FACTORY)【無料】
●営業時間/火~土曜日10:10~12:10、
      13:00~17:00
      (休憩時間15:00~15:10)
●定 休 日/毎週月曜日、日曜・祝日、年末年始、4/1
※工場の見学は予約不要で、どなたでも自由にご覧いただけます。
※団体でご来場の場合、スタッフによるご案内も可能です(要予約)。

三条鍛治の技術を基に大工道具からつめ切りへ

新潟県の中央部、信濃川をはさんで東西に位置する三条市と燕市。2市を併せた燕三条は、世界有数の金属産業の街として知られており、刃物や洋食器などの生産が盛んな地域です。

金属加工の歴史は古く、江戸時代に農家の副業として始められた和釘づくりに端を発します。三条では、会津地方から伝わった鍛冶の技術を生かし、包丁や小刀、大工道具などさまざまな道具が生み出され、現在も三条鍛冶の伝統を受け継ぐ多様な製品が作られています。

諏訪田製作所は大正15(1926)年に創業。関東大震災後の住宅復興需要に合わせ、木材から飛び出た釘の頭などを切る大工道具「喰切」を製造したのが始まりです。戦後は、喰切の技術を基につめ切りを製造。以来、刃と刃を合わせて切るニッパー型刃物に特化し、数々の高品質な製品を製造してきました。特に、つめ切りは切れ味と使い勝手の良さから、幅広い年齢層に愛用されています。

つめ切りの原材料は高級刃物鋼の棒材。これを1000℃以上に熱して機械で叩き、さらに打ち抜いたものの3割ほどがつめ切り本体に使われます。

叩いて鍛造した後は、ドリルで穴を開けたり、溝を切るなど一つひとつ加工し、左右の部品を組み合わせます。次に、サンドペーパーなどの道具を使って研磨・研削し、少しずつ形を整え磨きます。左右の刃が隙間なく閉じるよう刃先を合わせ、刃先の形状に合わせて研ぎ、薄く鋭い刃を付けて完成です。

新社屋を交流拠点に
新たな魅力をアピール

製造工程では金属を加工する機械を使い、すべての工程に職人が携わり、丁寧な仕上げにこだわっています。「職人には、最初に技術を指導しますが、教えて体得できるものと、できないものがあります。教えようのない技術については、実際に作業しながら感覚を身に付けてもらうようにしています」と常務取締役の竹越康宏さん。「技術開発の際には、材料や刃の形状など皆で話し合います。デザインについても、開発チーム内でアイディアを出し合い、社長に見てもらった上で、修正や協議を繰り返します」。

同社の製品は機能性と美しさに優れており、グッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

売り上げの約6割がつめ切りで、国内の百貨店や直営店のほか、ロンドンや香港などの支店を経由して海外でも販売しています。「コロナ禍で、旅行や外出をためらうお客さまがいらっしゃいますので、オンラインでの販売にも力を入れたいと思っています」と話すのは店長の鈴木晃子さん。

「2020年7月に完成した新社屋は、工場とショップ、カフェ・レストランが一体になりました。工場を見て、製品を実際に試し、ご購入いただいた後に、レストランやカフェでおくつろぎください」と、地域に開かれた交流拠点としての魅力をPRします。

これからも、三条を拠点に伝統技術と高品質な製品を国内外へ発信し続けます。

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vol.33 2020
(PDF 11.4MB)

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