現在の仕事とやりがい
最良なネットワークを構築するための装置選定
私が所属する部署では、自社の通信ネットワークを構築するための「光伝送装置」や「レイヤ2スイッチ」といった装置の新規導入検討や機器選定、設置工事などを行っています。自社保有の光ファイバーを活かした通信ネットワークの各装置はメーカーが製造したものを適宜選んで設置することになります。そのとき市場調査や検証を行った上で「このネットワークには、この性能をもった装置が適している」「新サービスに対応したこの製品を導入しよう」など、どんな装置がベストか判断するのが私たち。通信技術は日進月歩で向上していますので、メーカー主催の勉強会や新技術に関するイベントなどを通じて各製品のトレンドを抑え、より高性能で、より低コストで、より低電力量で省スペースなものにし、最良なネットワークの構築を心がけています。
仕事における“座右の銘”
経験して初めて理解した真意
入社直後にはあまり理解できなかった上司のアドバイスに「拙速は巧緻に如かず」という言葉があります。これは「時間をかけて完璧に仕上げるより、多少粗くても速く仕上げる方がいい」という意味。初めは「なぜ完璧さより速さを尊ぶのだろう」と、不思議で仕方ありませんでした。しかし経験を積むうち「大勢が関わるプロジェクトの場合、いくら自分の中での完璧を求めても、チームにとって完璧には程遠いケースが少なくないからだ」ということが少しずつわかってきました。それよりも、例え7割の完成度でも早めにチームへ共有し、今後の方向性を確認した方が、より早く「本来の完璧」へ近づけることができるのです。実際、これを意識するようになってから、プロジェクトの仕事がスムーズに回るようになり、あらためて言葉の意味をかみしめているところです。
これから挑戦したいこと
自分の領域を超えたスキルを
今はどの業界でも“クロスオーバーなスキル”が求められていると感じます。例えば「技術に理解のある営業」や、「お客さまへプレゼンできる技術職」など、自分の専門領域にとどまらないスキルと知識が求められる時代になっているのではないでしょうか。私は技術職ですが、例えば専門外の方に技術的な話をかみ砕いて説明する技量や推察力は、仕事の上で大切なことであると感じます。今の目標は、さらにここから一歩進んで「なぜここが気になるのだろう」「どうしてこれを問われているのか」という、相手の事情を察した上でコミュニケーションできるようになること。目前の情報のみのやり取りで終わらせず、相手の「なぜ」「どうして」をスムーズに解決することのできる技術職になれればと思っています。