※文中に記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2019年7月時点のものです。
秋田市の教育情報ネットワークシステムを
支える通信回線
住所 : 秋田県秋田市山王1-1-1
名称 : 秋田市教育委員会
(業種:公務)
秋田市教育委員会様は1998年、全国に先駆けて「はばたけ秋田っ子ネット」という教育情報ネットワークシステムを導入しました。2014年度から外部のデータセンターを利用して、秋田市職員と教職員向けの校務支援システムを活用。市職員と教職員間、小中学校の児童・生徒にはインターネット環境を提供しています。
「データセンター方式にしたのは、2011年の東日本大震災と、翌2012年に秋田で発生した大規模な突風がきっかけです。災害に強いデータセンターにデータを集約し、学校や子どもたちの大切な個人情報などを管理することになったのです」と、秋田市教育委員会学事課課長の阿部雅紀さんと、主査の小沼一彦さん。
今回、2014年の教育情報ネットワークシステム導入から5年経過し、更新の時期を迎えました。
「当初、ネットワーク回線は教育情報ネットワークシステムの一部として一括で公募する予定でしたが、トークネットの営業担当から繰り返しネットワーク回線の提案を受けるうちに、ネットワーク回線を個別に公募する方針に変更することとしました。トークネットのネットワーク回線は、官公庁・自治体への提供実績もあり、高い信頼性と安全性をもって運営・管理されていると聞いていました。また、文部科学省の『教育情報セキュリティポリシーガイドライン』に基づいた回線切替への対応が必要だったので、適確なアドバイスやサポート体制も重要なポイントでした」と小沼さん。
現在は「校務システム」で生徒や教員などの個人情報や、成績・教科・ホームページなどの運営・管理、「授業支援システム」で教材情報の共有、タブレットで遠隔地とのライブ授業実現など、さまざまな場面で活用されています。
「授業中に動画などネットワーク上で稼働するアプリケーション利用の増加などに伴い、トラフィックが増大する中で、ストレスのない環境を整備することが大前提だったため、従来のベストエフォート型からギャランティ型(帯域保証型または帯域確保型)の広域イーサネットサービスを採用することにしました」と小沼さんは話します。
この要件を受け、当社は信頼性・セキュリティ面・速度において品質の高いネットワークを提供できる、高速イーサネット網サービス「V-LAN」と、インターネットサービス「TOCN」をあわせた提案を行いました。
秋田市教育委員会様は、「サービス導入後は、トラブルもなく快適に利用しており、月々の通信コストも抑えることができました。さらなる増強が必要になると思いますが、今後のニーズに対応した提案やサポートに期待したい」と話しています。
今回、秋田市教育委員会様は、システムとネットワーク回線を個別に契約することを決定されました。
教育委員会様、秋田市教育情報ネットワークシステムの更改業務担当会社、ネットワーク回線更改を担当する当社の3者がそれぞれ作業を行いましたが、教育委員会様が中心になり、円滑に構築作業を進めることができました。サービス開始後は、問題なく快適にご利用いただけているようで安心しています。
2020年から、大学・学術系のネットワーク「SINET」(サイネット)が、準備段階をおいて順次、初等・中等教育にも開放されるというお話も伺いました。当社には、大学や高専にSINET接続用の回線を提供している実績もありますので、今後も充実した教育情報ネットワーク構築のお役に立ちたいと考えています。
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