※文中に記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2020年10月時点のものです。
導入事例のご紹介
BCP強化を目的としたリスク分散のための
データセンターを構築
住所 : 仙台エリア代表:宮城県仙台市宮城野区榴岡2丁目5-30
SFI仙台ビル3階
名称 : 株式会社KDDIエボルバ
TEL : 022-706-1122(代表)
(業種:サービス業)
KDDIエボルバ様は、北海道から沖縄まで全国各地にBPOコンタクトセンター拠点があり、確実かつ継続的に、安定したサービスを提供してきました。これまで、基本的には東京のデータセンターを中心としたシステム構成で運用してきましたが、クライアント企業の事業継続のBCP対策として、仙台4拠点目となる宮城野センター開所に合わせて、仙台中央データセンターの導入検討を開始しました。
今回の導入は、東京のデータセンターと全国拠点データセンターを連携させ「リスク分散」することによる安定稼働が主な目的です。仙台中央データセンターの2系統での受電およびWAN回線2重化による冗長構成で、災害および発電所の大規模停電発生への対応、そして年1回発生の法廷停電時の無停電対応を含む各種工程数の削減、遠隔制御も狙いの一つでした。
「他社のデータセンターとも比較し、KDDIのネットワーク回線を柔軟に敷設できること、そして耐震性能、24時間非常用電源・燃料追加などの災害対策に優れていることが選定のポイントでした。また、万が一障害が発生した際、迅速なオンサイト対応が可能なことなどから、仙台駅から徒歩9分の立地にある都市型データセンターは大きな魅力でした」と西村本部長。KDDIエボルバ様から当社にご提案の機会をいただき、導入・構築がスタートしました。
導入・構築のタイミングは、ちょうど緊急事態宣言が発令されたコロナ禍でした。東京の担当者様が仙台に来られないというイレギュラーな事態でしたが、WEB会議などを行い、スムーズに打合わせができました。電源確保や、災害対策など細部に渡る提案により、立合いなしの回線開通の対応となりました。人的コストをミニマムに抑え、タイトな構築スケジュールで導入できました。
KDDIエボルバ様は、クライアント企業の業務に責任を持ってサービスを提供していくために、事業継続が最大の使命です。仙台エリアでは、その事業継続に必要な人材は十分に確保できましたが、物理的なネットワークの継続性、安全性が課題でした。このたび仙台中央データセンターの導入やネットワーク構築を行ったことで、それらの安全・安心を担保することができました。
システム利用開始後も、TOHKnetは遠隔制御可能なサポート、都度相談など柔軟な対応を行っており、大きなトラブルは発生していません。KDDIエボルバ様は「今後も地域データセンターを効果的に活用してインフラ基盤を支えていくとともに、クライアント企業様の事業継続と成長に貢献する高品質サービスの提供と、オペレータのスキルアップに取り組んでいきたい」と話しています。
KDDIエボルバ様に今回導入いただいた仙台中央データセンターは、今年8月に増床した仙台市中心部の高機能ビル内2フロア目となる、最新の都市型データセンターです。「東京に本社、センターは地方で」というのが昨今の企業のトレンドですが、高いセキュリティや設備面の充実はもちろんのこと、何か障害があった際の復旧にも駆けつけやすい好立地にメリットを感じていただけたと思っています。
コロナ禍ということで、担当者様に直接データセンターを見学いただくことなく導入・構築を決めていただきましたが、その分きめ細かく説明を行い、リモートでの打ち合わせなどで不安や不明点を解消できるよう努めました。今後も、迅速・柔軟なレスポンスでサポートさせていただき、お客さまの満足度アップにつながればと考えています。
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